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「今日も平和だね~」
廊下を歩く彼は猿飛佐助。
昼休みの廊下をぷらぷらと歩いている途中だった。
「春風一番だし…。学校の屋上で昼寝でもしたいね~」
何やら前方から物凄い足音こちらへと向かって来るが彼は気にしない。
と言うよりしたくない。
「ほんと今日は「幸村さんんんんん!!待ってくださいよマイスイートダーリンンンンンンン!!!」
「は、破廉恥でござるぅぅぅぅぅぅ!!!」
「……ほんと、変わらないね~…」
毎日のことだから気にしてはきりがないと思いながらも溜め息をついてしまう佐助であった。
「幸村さーん!なんで逃げるのですかー!?」
「そ、それは沙奈殿が追いかけてくる故に…!」
「も~!照れちゃって!!
そんな幸村さんもだ~い好きです~!!」
「破廉恥ですぞぉぉぉ!!」
皆さんこんにちは!
幸村さんを誰よりも愛してる沙奈ちゃんです!!
歳は17歳でBASARA高校2年のピチピチガールです!!
私の愛しの幸村さんは照れちゃってあり得ないスピードで逃げてます。
まぁ、それを追いかけてる私もあり得ない…のかな?
え?私が幸村さんを好きなわけ??聞きたい!?
しょーがないなぁ~!だったら聞かせてあげましょう!!
私が幸村さんに惚れたのはあの雪の日…。
夜に雪が積もったからつい嬉しくってパジャマ姿で駆け回っちゃって…。
お陰様で私は風邪を引きました。←バカじゃないよ?!ちょっとやんちゃな女の子なんだよ!?
で、私の事を心配してくれた同じクラスの幸村さん(後何人か居たような…)が家も知らないのにわざわざ家を探してお見舞いに来てくれたの!!
普通ならあり得ないでしょ?
私だってわざわざ学校の帰りにそんなことしないし…。
私はそんな幸村さんの優しさに惚れたんだ!!
「あの~。妄想してる所悪いんだけどさ、旦那は先生に頼まれて沙奈ちゃんのお家にプリント類を届けただけなんだけど」
勝手に私の回想にツッコミを入れないで下さい。てか妄想じゃないぞオカン。
「ちょ、いい加減喋ろうよ!俺様エスパーじゃないからさ!てか、誰がオカンだ!!」
「さーちゃんに決まってんじゃん♪いよっ!日本一、割烹着姿が似合う男子高校生!!」
「しばき倒すよ??」
え、笑顔で物騒なこと言うんじゃない!怖いじゃんか!!
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