おきざりの少年

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あの暑い夏の日。あたりは焼けた大地が広がるばかり。自分の大事なものを持っていかれた少年。なぜ戦争など起こるのか。手を広げてみる。何もない。そう守りきれなかった。ふるえが止まらず、体がこわばる。涙は乾くことを知らずに、流れだす。きっと何かの間違いだよ。いいや、これは現実なんだよ。守ろうとするから何かをうばわれるのか…それならいっそ何も無くなってしまえばいいものか…。何て悲しい創造世界。はかない青春。
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