鬼の副長 いらっしゃーい

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「ふん、てめぇなんざ怖くもねぇさ」 鼻で笑った挙げ句、人を見下したこの態度 腹立つわぁ... じゃなくて... あたしは余裕の笑みを浮かべながら言った 「いいんですか?『豊玉』さん」 「....あ゙ぁ゙っ!?」 豊玉と名前を読んだ瞬間、ものすごい勢いでこっちを睨んできた土方 わーお、素晴らしい位しわが寄ってますね 優勢な立場に立ったあたしが、今度は『ふふん』と鼻をならした 「おいくそがき...てめぇ、それをどこで知った...?」 「これくらい、今の人達なら大体は知ってると思いますよ?特に有名なのも...」 睨みをきかしたままこちらを見る土方を無視すれば、あたしは腕を後ろで組み部屋を歩きながら一句読んだ そう、有名なあれを 「梅の花、一輪咲いても、梅は梅」 .
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