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居酒屋
それからしばらくして小田桐から電話があった
小田桐『飲みにいくべ』
相変わらず酒とタバコと女が好きな男である
僕『えーけど…2人?』
小田桐『おー』
女っ気なしなんて…こりゃなんかあったなって思った
2人で某焼き鳥チェーン店へ
生中一杯飲み干したくらいに小田桐が
小田桐『ゆうこちゃんに振られたぁ』と話始めた
内心ホッとしたが、小田桐の手前
僕『ツラいなぁ~。んで諦めるんかぁ?』と軽く探りを入れた
小田桐『好きやけど…もう無理やろ』
僕も潮時やろって思った
僕『けど小田桐は、よーやったと思う。次の恋があるよきっと』
軽く誘導してみた
小田桐『そやな。きょうわ飲むべ』
生中を浴びる程飲む小田桐
飲まなやってられへんねやろな
小田桐の気持ち
僕の気持ち
それぞれの想いが交錯したような
酒の味がした
恋の終わりと始まり…
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