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「目、覚めましたか?」
「ぅわっ!」
不意にかけられた知らない声に男は驚く。
「ええぇっ!?」
それに対しその声の主は驚かれたことに驚く。
「何故そっちが驚く……」
「だ、だって結構前から僕横に居たのに……貴方が周り見てた時思いっきり僕の方向いてたのに……」
ガックシとうなだれ、自分の膝の上を指で突く。
「……ぜ、全然気付かなかった……それは申し訳な……」
「いえいえいいんですっ! 僕昔っから陰が薄くて……。だって、仲間内でも二回に一回は自己紹介しないと忘れられる位ですからっ! アハハ……は……はは、あれ……なんかしょっぱい……」
「あ、いや、ホントにスマン」
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