夏休みの学校

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着替えた後、静かに台所に入ると、 「貴優ちゃん、おはよ。今日は遅いね。ご飯食べるっしょ?今日制服ってことは、補講?」 「………。」 私が来たのを確認し、『主夫』のように朝御飯支度をし始めるあっちゃん。 わざわざ早く起きて、朝から嫌みなんて、本当に嫌なヤツっ!! でもなんか、あっちゃんが朝から我が家にいる感じに慣れちゃってる自分がいるし。 慣れてきたせいか、私は、前よりは冷静になってあっちゃんに話せてる、と思う。 でも。5分、持ったらいい方かな。 私は呟くように口を開く。 「補講はない。けど、生徒会あるから…。」 ピクリ ニヤニヤしていたあっちゃんの表情が、変わった。
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