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不意討ちに弱い私は、今、さっき以上に顔が赤いだろう。
というか、全身の血が沸騰しているかのようにドクドクと熱い。
動揺している中で、頑張って出した私の声は弱々しくて、
「た、高、峰く」
「駄目…??」
そんな、子犬のような悲しそうな顔しないでっ。
どこまで計算してんの、この小悪魔さんはっ!!
「う、ぅうう、別に、嫌って訳じゃ…。」
「じゃ、朔夜って呼んでね?『貴優』さん?」
「は、はいぃぃ…」
真っ赤になった私は暫くまともに高峰君、もとい朔夜君の顔が見れなくて。
頭が沸騰してフラフラとした状態のまま、朔夜君の誘導の元、生徒会室に向かった。
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