2936人が本棚に入れています
本棚に追加
/517ページ
生徒会室についた頃、ようやく朔夜君の、小悪魔の呪縛は解けて。
まだ抵抗はあるけど、『高峰君』から『朔夜君』へと呼び方を変えることができるくらい、まともに話をすることができるようになった。
『生徒会室』
朔夜君がゆっくりとドアを開くと、すでに後輩の生徒会役員が2、3人来ていた。
「あ、おはようございます。副会長、貴優先輩も。」
「「おはよう。」」
「あ~。きゆ先輩だぁ~。そっかぁ、今日助っ人さん来る日だった~。わぁい。」
最初は近寄りがたくて堅苦しいと思っていた生徒会。
今でも生徒会以外の他の生徒もそう思っているんだろうな。
…でも。
私にとって、生徒会は今は癒し空間。
私にしては思いきった行動だったけど、生徒会の助っ人に名乗り出てよかった。
今でも助っ人をするきっかけとなった、あの時のことを鮮明に思い出す…。
最初のコメントを投稿しよう!