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ペシンッ
俯いてふて腐れてたら、頭を叩かれた。
奈雲「いたっ……何すんのさ羽塚…」
羽塚「明科(アカシ)が困ってるでしょ?男なんだから、そんな簡単に泣かないの」
オレが頭を押さえながら顔を上げたら、羽塚の優しい声が聞こえた。
奈雲「羽塚…」
羽塚「はいはい」
オレは、羽塚に抱き着きたくなった。
だから、本能に身を任せて羽塚に飛びついた。
羽塚って、ちょっと頼れる兄貴感があるんだよな。
羽塚「奈雲?どうしたの、お前。随分と甘ったれだね」
奈雲「うっせ…「そこっ!イチャイチャすんな!」……椎名」
オレは別にそんな気ないのに、椎名に、羽塚と引き離された。
明科「あの~、ボクも自己紹介していいでしょうか……」
椎名が何か言おうとした時、可愛い子が、緊張した感じで話し掛けて来た。
奈雲「あっ、ごめんね。どーぞ」
そんな彼が可愛くて、オレは思わず笑ってしまった。
明科「えっと、ボクは、東塔明科(トウドウ アカシ)と言います。佐倉君、よろしくお願いします」
奈雲「あははっ!そんな緊張しなくてもいいのに。ま、取り合えずよろしく、明科」
オレは、緊張している明科の目の前に、右手を差し出した。![image=414165466.jpg](https://img.estar.jp/public/user_upload/414165466.jpg?width=800&format=jpg)
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