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それを見て、明科はびっくりして目を丸くしていた。
しばらく経っても明科が握り返してくれないので、オレはイライラして来ていた。
奈雲「明科!」
ムカついたオレは、明科の名前を呼んだ。
そして、思いっ切り明科の右手を握り締めた。
オレが手を握ったら、明科の身体はビクッと震えた。
明科「さ、さっ、佐倉君!?」
握ってみると、明科の手は案外男の子っぽくて。
しかも、オレより男の子の手だった。
明科、オレより背小さいのに、何だか負けた気分だ。
奈雲「ウケるっ!テンパりすぎなんだけど、明科」
明科「上目遣いしないでっ……////」
奈雲「は?」
オレは、明科の言ってる事が分からなくて、小首を傾げた。
ただそれだけなのに…。
羽塚「あぁもう、離れなよ」
羽塚に怒られた。
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