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オレがぶつけた所を摩りながら、立とうとしたら。
?「ごめんね。大丈夫だった?」
目の前に綺麗な手が差し延べられた。
奈雲「っ!ぶつかったのオレの方だし…。すいません…」
オレは少し戸惑ったが、紳士的な彼の手を取り、立ち上がった。
制服が乱れてしまったので直し、落ちた鞄を拾った。
?「気にしないで。君は…一年の佐倉奈雲君だね?」
奈雲「は?何でオレの名前知ってんですか…」
?「ハハッ。有名だよ。上級生に結構狙われてるみたいだし…」
奈雲「何すか?!それ。オレ…そんなに変なのか…?」
榊「君、面白いね…。今度生徒会室おいでよ。オレ、風情榊(フセ サカキ)。よろしくね、奈雲君。じゃ、授業遅れない様に」
そう言うと、風情先輩は足速に去って行った。
今度…生徒会室行ってみよっ!
“キーンコーン――奈雲「やべぇ!授業遅れる!」
――お昼――
何とか授業に間に合ったオレは、只今椎名、羽塚、碧南、棗、そして、新しく仲良くなった、村岸来駕(ムラギシ ライカ)と金浦騎士(カナウラ キシ)とお昼ご飯を食べている。
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