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羽塚は、ふて腐れるオレの頭を、ポンポンと叩いてくれた。
その姿がすごくカッコ良くて、オレは不覚にもドキドキしてしまった。
羽塚みたいなイケメンに、こんな事されたら、誰だってドキドキするだろうな…。
結局、あの後ずっと話をしていた。
先生ゴメン。
―――放課後―――
奈雲「で、何でオレが避けられてるのか、教えて!」
今は帰りのHRも終わり、放課後。
オレ達は徒歩登校だったので、朝の事を聞こうと思い、羽塚について来た。
羽塚「あ~。あれはね、………あっ。まず、奈雲『ホモ』って言葉分かる?」
奈雲「?」
何の業界用語だ。
オレにも分かる様に説明してよ…。
羽塚「だよね。そうゆうの疎そうだもんね、奈雲は。じゃあ…『同性愛者』ってのは、分かる?」
奈雲「うん。まぁちょっとは」
羽塚「それが、男か女かで『ホモ』か『レズ』かで分ける。そこは分かった?」
奈雲「うん。で、それがオレが避けられる理由になんの?」
羽塚は、心配そうに聞くオレの頭を撫でながら、口を開いた。
羽塚「で、男子校には異常にそうゆう人が多いんだよ。だから、奈雲を見て可愛いとか思ってたんじゃないのかな?って事」
奈雲「え゙。男に好かれても嬉しくないんだけど…」
羽塚「でも奈雲、確かに可愛いよ。男にしてはね」
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