1.やって来た天使様

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羽塚は意地悪そうな、幼い笑顔を見せた。 奈雲「羽塚の方がモテる気がするんだけど…オレ」 羽塚「男は可愛い子が好きなんだよ。奈雲みたいなね」 奈雲「オレ可愛くないもん!」 男のオレに『可愛い』を連発する羽塚に、オレはイーッってやってやった。 羽塚「そうゆうのが可愛いって言ってるんだよ。わかんないかなー」 奈雲「えっ?………ちょっ、羽塚!?」 いきなり腕を引っ張られたと思ったら、羽塚に抱きしめられた。 羽塚「奈雲可愛いんだから、そのうち襲われちゃうよ?」 腕の力が緩んだと思ったら、またぎゅって抱きしめられた。 奈雲「あっ…。羽塚…」 羽塚の力が強くて、本気で心配してくれてるんだなって思った。 奈雲「ありがとう…心配してくれて」 羽塚「違うんだけどな………」 小さな声で呟いた羽塚の声は、奈雲には聞こえなかった。 羽塚「男子校の天使様だから、オレが守るよ」 奈雲「ありがとうなのか…?まぁいいや…………て…ん?オレ天使じゃないし!羽塚の馬鹿ぁ!」
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