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羽塚は意地悪そうな、幼い笑顔を見せた。
奈雲「羽塚の方がモテる気がするんだけど…オレ」
羽塚「男は可愛い子が好きなんだよ。奈雲みたいなね」
奈雲「オレ可愛くないもん!」
男のオレに『可愛い』を連発する羽塚に、オレはイーッってやってやった。
羽塚「そうゆうのが可愛いって言ってるんだよ。わかんないかなー」
奈雲「えっ?………ちょっ、羽塚!?」
いきなり腕を引っ張られたと思ったら、羽塚に抱きしめられた。
羽塚「奈雲可愛いんだから、そのうち襲われちゃうよ?」
腕の力が緩んだと思ったら、またぎゅって抱きしめられた。
奈雲「あっ…。羽塚…」
羽塚の力が強くて、本気で心配してくれてるんだなって思った。
奈雲「ありがとう…心配してくれて」
羽塚「違うんだけどな………」
小さな声で呟いた羽塚の声は、奈雲には聞こえなかった。
羽塚「男子校の天使様だから、オレが守るよ」
奈雲「ありがとうなのか…?まぁいいや…………て…ん?オレ天使じゃないし!羽塚の馬鹿ぁ!」
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