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「あっ、いた~」
「真助かよ!
どこ行ってたんだ?」
「ちょっとトイレ。大の方」
いや、いちいち報告しなくてもいいから。
「は~、まあいい。で俺がさっき言ってたことは…」
「軽音楽部に入りたいでしょ?」
「聞いてたのかよ!!」
「うん、ってか無いよ軽音楽部なんて。」
一瞬時が止まったように感じた。
いまいちどういう意味かわからず、聞き直した。
「はぁ!?」
「いや、だから、この学校には軽音楽部なんて無いよ。」
ちょうど雨も降ってきて廊下が暗くなってきた。
「え?何で?」
「何でって、無いもんは無いんだよ。」
真助の表情は微動だもせず、判決を下すように言った。
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