序章 昼下がりのコール

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「乗ってくれますよね?」 「ええ、そうねえ」  麗子は、くちごもった。  サンドイッチにティー、フルーツという昼食を済ませたすぐ後の、電話だった。    しばらく前に、 「今、免許をとりにいってるんです。車、買ったら一番に乗ってくださいね」 「あら、あたしでいいの?」  そう、軽口で答えたのを思い返した。
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