序章 昼下がりのコール

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 麗子には、まだ18歳の「順次」が「子供っぽく」見え、頼りなく思えたのだが。  順次は「優秀」な家庭教師だった。    由真の信頼もすぐに勝ち取ってしまった。 「軽ですけれど、新車なんですよ」 「新車なの?すごいわ」 「・・・塾の講師もやってますし。けっこう稼ぐんですよ。可愛い車です」  順次は、たたみかけるように、 「今から、お迎えにいきます」  そう言った。
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