第二章 襲撃

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「終わったようだな」 と、そう言いながら修也と咲さんが職員室に帰ってきた。 「そっちもか」 と僕は言った。 「そいつ……。死んでるのか?」 と咲さんが聞いた。 「あぁ…。死んでるよ」 「お前が…殺したのか?」 と咲さんが聞いた。 「あぁ…」 僕は答えた。 「どうして……。お、お前は人を殺しといて動じてないんだ?」 「………」 僕は答えなかった。 「………お前の周りには人死にが多いからな。中学の時だって…」 「黙れ」 修に対して僕は言った。 「あぁ……。悪い」 修は謝った。 あの事件は僕が最悪な結果に導いたんだ… 僕があの時… 今はまだこの事件を教えるつもりはない。
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