Dear You

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  「送るね。」 あたしは、無愛想に言った。 「え、どこに?」 陽は、驚いた声で訊いた。 「新大阪やん。」 「なんで?」 「話すことナイもん。」 あたしは、サイドブレーキを下ろし、アクセルを踏んだ。 「ねぇ、ルナ。オレのこと信じてよ。」 「無理やもん。」 雨は、激しく車のボディを叩いていた。  
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