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「今年は行けなかったね、海。」
「うん。忙しかったもんね。」
「ねぇ、ルナ。新しい水着、買ったんだよね?どんなの?」
「黒にピンクのリボンが付いたビキニ♪陽は?ブーメランパンツ?」
「んなワケないでしょ‥。」
他愛ない話で笑い合っている内に、あたし達は、弁天町にある広い屋内プールに着いた。
洒落たリゾート風の装飾に、陽と遊べなかった夏を取り戻せた気分になる。
あたし達は、ひとしきり遊んだ。
「陽、泳げる?」
「当たり前でしょ?」
「見せて♪」
空中を流れるスカイリバーで、陽の背中に抱きつく。
振り返った彼は、あたしにKissをした。
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