Need You

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  そう訊いてみたものの、あたしは不安を感じていた。 こんな面倒なお願い、却下されるかもしれない‥ 自由に逢えないあたしに、陽は冷めてしまうかもしれない‥ 子供のいるあたしじゃ無くても、彼がその気になれば、付き合える女の子は、たくさんいるだろうから‥ そんな考えが、一瞬にして頭の中を駆け巡る。 だけど、次の瞬間、あたしの不安を吹き飛ばすように、陽は笑顔を見せた。 「何時間だって待つよ♪マジ、出て来れるの?」 「うん♪」 陽の優しさに、あたしも自然と笑みが零れる。 「ねぇ、ルナん家の近所にさ、ネットカフェある?あったら、そこで待ってんだけど。」 ─ え‥? 「分かりゃん‥。」  
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