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壁際には、この春、めでたく修二の奥さんになった菜々子ちゃんが長椅子に座っていた。
「こんにちは。」
菜々子ちゃんは、シワアセそうな笑顔で、あたしに微笑んだ。
「久しぶり♪菜々子ちゃん、赤ちゃん順調?」
「はい。まだ4ヶ月に入ったとこなんですけど、順調です♪」
そう言って、オナカを撫でる彼女は、もう母親の顔になっているように感じて‥。
あたしも、あんな時期があったな‥
ナンテ、妊婦だった頃を思い出してしまった。
「あかんッ!陽くん上手いな!」
「そぉっすか?」
あたしは、菜々子ちゃんの横に腰掛け、楽しそうな彼らの試合を観戦した。
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