Need You

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  ────  ───── 陽と初めて逢った夜‥ あたしは、この部屋で陽に抱かれて、そして、彼のコトバに傷付いたっけ‥ 照れ隠しに言った陽のコトバ。 ─ トモダチイジョウ     コイビトミマン ─ 誤解が解けた後、あたしは、星那のことを、彼に打ち明けたんだ。 ────  ────── ベッドに仰向けに寝転んで、天井を見つめるあたしに 「どうしたの?」 と、陽は心配そうに訊いた。 「なんでもにゃい。」 「なんでもにゃい?ホントに?」 「うん。」 もう、電気を全部消さなくても、あたしは平気になった。 薄明かりの淡く黄色い光の下で、あたしは、陽にカラダを預けた。  
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