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二時間ほどカラオケを楽しんで、星那を家に送った後、あたしは陽と駅に来ていた。
「ルナ、寂しくない?」
「うん。」
駅前の送迎スペースに車を停め、陽との別れの時間を迎えた。
「メール、するからね。」
「うん‥。」
─ 泣かない‥
もう、泣いたりしない‥
思っているのに、涙が瞳を濡らして行く。
あとからあとから、溢れる涙は止まらなくなった。
「離れたくないよ‥。」
「オレもだよ。ルナ。」
だけど、お互い忙しいんだ。
分かっているから、無理は出来ない。
あたし達は、kissをした。
また逢う約束のkissを‥。
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