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「高等部のこも中等部のこも、だいたいのこがあんたのこと知ってると思うけど?中等部の時からバスケで一目おかれてて、んでもって大会では大活躍、おまけに部長にもなったしね」
「あ、ありがとうございます」
立花先輩にそう言われ照れる顔を隠しきれなかった
まさかそんなふうに有名になってたなんて思いもしなかったし…
私は素直に嬉しいと思った
「まあ、女にモテモテっていうのでも有名だけど」
「それはみんながそう思ってるだけですよ!」
「どうだか…んであんたはなにやってたの?」
「あの…秋翔弥ってやつを探してたんですけど」
「なに?お前もあいつにやられたの?」
「やられた?」
「あいつ、女に好きだみたいなそぶり見せて、好きなだけいろんなことやらせて捨てるんだぜ」
「え…」
「セックスもそうだけど金をみつがされた奴だっているしな…俺の元カノだってそうだ、俺を振って秋翔弥についていきやがった…まあ、捨てられて終わったみたいだけどな、ざまぁねーぜ」
「そんなやつだったなんて…」
「お前も秋翔弥が好きなのか?」
「私は違う!好きな男なんて作りたくない!無論、彼氏なんていらない!私はバスケ一筋だから」
「へぇー、熱いねー…秋翔弥ならさっき化学室に入っていくとこを見たけど」
「ほんと!?ありがとうございます!」
立花先輩が言ってた化学室に私はダッシュで向かった
立花先輩の話で秋翔弥がどういう奴なのかはっきり分かった
最低だ、あんなやつ
女をなんだと思ってんだ!
一発、いや百発くらい殴ってやんなきゃ気が済まない!
「はぁ、はぁ…ついた」
私はそっと化学室のドアを開けた
そこには…
「ねぇ翔弥、私あなたの家に行きたいなー」
「だめ、俺は家に女は入れないの」
「じゃあ私の家行こ?そしたらいっぱいエッチできるじゃん!ねっ?」
「いいじゃんここで、誰もいないんだし」
「だれかきたらどうすんのよ!」
「何?俺の言うことが聞けないっていうの?だったらお前なんていらねぇよ」
「え……」
「はいっ、お別れのチューね」
さ、さいってー!
なんなのあいつ!
何様だっつーなの!
彼女にキスをしたあと秋はゆっくりとこっちのドアに近づいてきた
ガラガラッ
「あっ、夏美じゃん」
「ちょっと、あんた何考えてんの」
「もしかして夏美も俺に相手してもらいたいの?」
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