大崎学園高等部2年

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8月中旬、今は夏休み真っ只中 普通なら海やプールとかに行って友達と騒いで遊ぶのが夏休みのお決まりって感じだけど、私の場合は… 「夏美!パス!」 「はいっ!」 バンッ!バンッ!バンッ! ドンッ!バサッ 「ナイッシュー!」 「ありがと!じゃあ10分休憩!」 <はいっ!!> 「相変わらずシュートの確率高いね夏美は!」 「そんなことないって!」 「いいなー、みんな今頃プールでバシャバシャやってるっていうのに、私等は部活なんてさー」 「なんで?私は部活のほうが楽しくていいけどなー」 「まったく、夏美らしいっていうか、部長ならではの言葉っていうか」 「そうかな?」 「褒めてないからね?」 「あっ、ごめん(笑)」 私は福岡夏美17歳 3年生が引退して、今は私が女バスの部長をやらせてもらってます ちなみに彼氏いない歴17年… まっ、私の恋人は部活だから彼氏なんていらないけど 私の隣にいる真奈だって彼氏いるし、他の部員にもみんな彼氏がいる 彼氏なんか作ったら部活頑張れないじゃん! 「夏美もさー、彼氏作れば?いいよー彼氏がいると!嫌なことも全部吹っ飛ぶし、いい気分転換にもなるし!」 「いいよ、私は彼氏なんていらない」 「なんで?夏美普通に可愛いし、性格だってそこら辺の女より全然いいんだから、夏美だったらすぐに彼氏できるよ?」 「彼氏なんて作ったら部活に集中できないじゃん…私はバスケ一本だからいいの!」 「そんなこといっちゃって!夏美も早く処女捨てちゃいなよ!結婚して初めてですなんて恥ずかしいじゃん!」 「え…しょ、処女って…そんな言葉///」 「もう!夏美ったらほんとうぶなんだから!」 「/////そ、そんなことより!部活部活!みんな休憩終わり!」 <はいっ!> 真奈に言われた通り、私は恋愛とか性的な話に関してはかなりのうぶ女… ほんと話についていけなくてだめなんだよね 真奈は彼氏つくればなんて簡単にいうけど、こんな女だれも好きになる奴なんていないし そんなことを思いながらシューズの紐を結び直しているとき、顧問が体育館に入ってきた
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