大崎学園高等部2年

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「集合!」 <はいっ!> 「えー、急なんだが明日は午後練ってことになってたんだけど、明日はバレー部にコートを貸すことになったから部活を休みにする」 先生がそういったとき部員がたちまちざわざわし始めた それとは逆に私は落ち込みはじめた 部活ができないなんて… 私にとっちゃ暇でしょうがない 用事だってとくにないし 「先生!」 「なんだ福岡」 「午前は空いてないんですか?」 「午前はバド部が使うことになってんだ」 「じゃあどっかの施設とか!」 「福岡、部活したいお前の気持ちはわかるけど、たまには一日休養ってのも必要だぞ?だから明日はお前もゆっくり身体をやすめろ」 「…………はい」 もしあのまま「明日はやっぱり部活をやるぞ!」なんてことになってたら、私は確実に部員から反感を受けていただろう… ちょっと顧問に感謝 でもやっぱり暇なことには変わりないし、明日一人でバスケしようかな… 「夏美!」 「はい!」 「あんたばかでしょ!なんでせっかく休みになるって言ってんのにわざわざ部活やるよう顧問に言ってんのよ」 「ごめん」 「まぁいいけどさ、みんなのことも考えなよ?部長としてさ!部員みんながみんな夏美みたいにスタミナの化け物じゃないんだから、休みがほしいって思うのは普通なんだよ?」 「化け物って…わかったよ」 「じゃあ私先帰るね!ダーリンがまってるから!ばいばーい!」 「またねー」 真奈にだめだしされるのも無理ないか みんながみんなバスケ一本なわけないもんね 「福岡先輩」 「ん?どうしたの?」 「先輩、明日どっかの施設で練習したりしますか?」 「うん、どうして?」 「私もご一緒してもいいですか?」 「え!ほんと!」 「私、福岡先輩を目標にしてるんです!ドリブルやシュートの仕方も全部先輩のを参考にしてます!だから一度でもいいから先輩にマンツーマンで指導してもらいたいんです!」 「ぜんぜんいいよ!そしたら明日の朝10時に学校の前でいい?」 「はい!ありがとうございます!それじゃあ、お疲れ様でした!」 「おつかれ!」
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