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くびれだってくっきりあるし、足や手だって決して太くはない
胸だってCよりのBカップだし小さいわけじゃない
だけど…
このプロポーションを男のために見せようとは思わない
真奈の気持ちも全然わかんないや
その……エ、エッチすることがそんなにいいのかなんて
自分で恥ずかしがってるのもなんか気持ち悪いけど…
つくづく私ってこういうことにうといんだなって改めて思ってしまう
―――――――……………
――――…………
―……
「兄さんお風呂空いたよ…………」
「あっ、夏美ちゃんだよね!お邪魔してます」
「ど、どうも」
兄さんの彼女…………
加藤りさ
いつみても兄さんにはもったいないくらいの可愛い顔をしている
「りさ、俺の部屋に行ってろよ」
「うん!」
加藤りさはぴょんと立ち上がってそそくさと兄さんの部屋に入って行った
「兄さん!りささんがくるんなら前もって言ってよ!びっくりしたじゃん!」
「すまんすまん(笑)俺風呂はいってくるわ!」
「もう…」
私は呆れながらも兄さんの隣の部屋にある自分の部屋へと入って行った
今日は彼氏という言葉を何回聞いただろうか…
こんなに男のことについて考えたのは今までで一度もないかも
私は自分のクローゼットの中を見渡した
「女らしい服が全然ない…」
髪型だけでなく服装も男っぽいんだよなー
スカートなんて一枚も持ってないし
唯一持ってるとすれば制服のスカートだけ
私はため息をつきながら布団へと入った
「なんか今日はやけに疲れた」
『あぁ……寛貴……あぁん』
「//////!!!!!!」
『あ……いや……あぁん』
「まさか……////」
壁が薄いせいか、寛貴いわく兄さんがやってる行為が私の脳裏に浮かんだ
「最低……なにやってんだよ兄さんは……///」
私はりささんの変な声を子守唄のように聞きながら寝るはめになった
――――――……………
―――…………
―……
その後の生活もとくに変わったこともなくバスケ尽くしの生活になった
遊ぶ暇がなけりゃ男との出会いというものもない
一度だけ真奈に合コンに誘われたけどもちろん拒否!
そもそもあんた彼氏いんだろ
そんなこんなで私のバスケばっかの夏休みが終わった
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