第一章 お隣の声
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第一章 お隣の声
「ここは病院ですよ」 わたしが、今までの生涯で最初の「霊体験」らしきものをしたとき、その「霊」の話をしたら、微笑しながらそう答えたナースを思い出すことがあります。 今から、もう10年ほど前の春のことです。 ぼくは、今住んでいる市の市立病院に、一か月以上入院していました。
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