第一章 お隣の声
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廊下に出てみると、お隣の老婦人が、はいつくばって部屋から廊下に出てしまって、ナースたちがなんとかなだめようとしていました。 おぼつかない口調でしたが。。。 「家に帰らなくてはならない」 「嫁。。が。。。どうのこうの」 というようなことを言っていたと思います。 可哀そう。と思うより、ぼくにも、いつかそんな日が訪れるのかな? 「いやだな~」 と、暗い気持ちになりました。
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