真っ白な壁紙

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アパートを決めるにはかなり苦労した。 お金は私の貯金と母の付き合ってた男性と姉の貯金でどうにか工面した。家具は白で統一された。 別にわくわくしてとかじゃない。なんでも、カーテンやら、細かなバスルームの小物までとにかく白が一番安かったからだ。 契約が決まって今日から住めますって言われて私はすぐ明代ちゃんの家を出た その時は一生この恩は忘れない。いつか 倍にして返そうと想ってた。 後に二度と会いたくないと思わされるまでは。 一人アパートに住みだしたけど、電気も水道もまだ契約されてなかった。 私の彼氏 晃も凄い心配してたから、アパート良かったな。 私 一人だよ。壁がね新築だから真っ白なんだ。 晃 お前一人? 私 まだみんな忙しいみたい。 晃 だから 一人なのか? 私 一人だよ。壁は 真っ白なのに電気は真っ暗 (笑) 晃 昆布 タラコ何がいい? 私 はぁ~?だから 電気ないし何もないんだってば! 晃 今日コンビニパーティーな(笑) 直ぐに晃がアパートに来た。コンビニの おにぎりとカンチューハイ持って。正直淋しくて淋しくて、車の中でも眠れるグッズの枕と大きめのタオルケットにくるまってた私には、 晃が電気の明るさより暖かくて、なんか 泣けた。
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