『檻籠』

1/1
前へ
/9ページ
次へ

『檻籠』

『檻籠』 閉ざされていた檻は開いた 繋がれていた鎖は切れた そう思っていた 檻から出れるのに 僕の羽根はすでに 腐り落ちていた 高く吊り上げられた檻からは 羽根が無いと翔べなくて 開け放たれた世界を ただ眺めるだけ 見える世界は鮮やかだけど 僕には居場所は無い きっとまた 苦痛は繰り返される 次は僕だ 行く末は1つ 選択肢は2つ 飛び墜ちるか 打ち落とされるか 悪夢は続く 僕の番が来るまで
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加