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教室に戻ると、あと三分でSHRが始まるところだった。
あぶないあぶない。
今度から朝トイレに行くときは気をつけよう。
そう心に決めて席につくと、先生がちょうど入って来てわたしに近づいてくる。
「樋口。これ日誌な、おまえら今日から週番だから」
わたしに渡されたのは週番日誌。
高校生にもなって、【今日の感想】を書くなんて思ってもみなかった。
「あ、はい」
おまえらってことは、わたし一人じゃないってことで。
わたしはチラ、と横を見る。
目が合った…。
「よろしくな、樋口」
太陽みたいに笑った日野くんと。
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