22人が本棚に入れています
本棚に追加
「なんかいろいろ聞いてすみません」
「いやいや、 気にしないでよ。 僕と唯君の仲だからね。 教えられることならいくらでも教えるよ」
「ありがとうございます。 そろそろ日も落ちてきたので、 今日はこの辺で……」
「そうだね。 長屋の設備に不満があったら言いに来てくれ。 直ぐにでも要望に答えるから」
「本当にありがとうございます。 俺も手伝える事があれば、 いつても手伝いに行きますので」
「ははっ。 じゃあ今度、 庭の手入れを手伝ってもらおうかな」
「その時は喜んで手伝います。 それじゃあ、 おやすみなさい」
「うん。 おやすみ」
俺は亮佑さんと別れて自分の長屋に入った。
……亮佑さん、 まだ若いんだから早めに結婚してください。 亮佑さんに長屋は似合いませんよ。
帰ってからすぐ風呂に入って出たら夕食の準備をした。 これでも料理はできるのだ。 時刻は夜の八時……。
俺は台所で夕食の準備をしていた。 今日はパスタにしようと思い、 鍋にお湯を入れてパスタを茹でていた。
……その時だった。
【………………ーーん】
「……ん?」
……何か聞こえた気が、 気のせいか。
最初のコメントを投稿しよう!