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俺はバカ野郎を追うべく、 いや、 遅刻を免れるべく三階にあるクラスに向かうため階段を走って登った。
二階の階段を登る途中だった。 これを運命の出会いやなんちゃらと言うのだろう。
俺が階段を曲がる際だった。 人影が現れて……その後はご想像の通り。
「のわ!」
「きゃっ!」
……やっちまった。
「いってーー」
「い、 痛い……」
「悪い。 大丈夫か?」
「…………」
メガネ美少女だった。 陰キャラな感じで、 ご想像通り本をたくさん持っていた。 ……しかし何故無言?
「あーー……、 大丈夫か? どこか怪我してないか?」
「…………」
また無言かよ。 とりあえず本を拾うか。 ……あっ、 これ……パリー・ホッターじゃないか。 今年の夏は第三章公開だっけか?
「ほれ、 とりあえず本は重ねて置いておくから……」
「……気をつけて下さい」
……ん? 外見だけでキャラは正反対? キレキャラか?
「わ、 悪かった。 次からは気をつける」
「あっ、 すみません。 そう言うことじゃなくて……」
「……ん?」
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