180人が本棚に入れています
本棚に追加
「あ、あのさぁ・・・」
衣装に着替えたらしきかなめが奥から声をかけてきた。
「なんだね?」
「ち、小さいんだけど・・・この服・・・」
「ふむ。身長や足の長さも考慮して作らせたはずだが・・・」
「・・・!? いつ!? いつ測ったの!?」
自分の体が知らない内にどこの誰だか知らない奴が採寸されていたと思うと、羞恥の念と怒りが込み上げてきた。
「・・・? 何を言っているのだ?」
「だから、いつあたしの体を採寸したのよ!!」
「半年ほど前に採寸したはずだが」
「・・・へ?」
そういえばそんなこともあったような・・・
とか思いだしたかなめ。段々と記憶がよみがえってきたようだ。
「あぁ! あの時の!」
「どの時かは分からないが、確かに採寸はした。しかし・・・半年でそこまで変わると思えないが・・・」
半年ほどでは高校生程度の年頃であるかなめの身長はせいぜい2cm延びればいい方だとは思うが・・・。
「・・・・・・」
最初のコメントを投稿しよう!