始まりは桃から

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 ある日、おじいさんは山へ猪狩りへ。おばあさんは川に、ナイフを研ぎに行きました。  おばあさんは、川に着くと、懐からナイフを1本、1本と、とにかく、大量のナイフを取り出しました。  種類や用途も様々に、その数なんと32本。一体、何に使うのでしょうか。  10本目を研ぎ終えた頃でしょうか、水上から大きな桃が、どんぶらこ、どんぶらこと流れてきました。  あまりの怪しさに、その桃に向けて殺気を放ってみるも、とくに萎縮したような気配は感じられなかったため、とりあえずその桃を引き上げると再びナイフ研ぎの作業に戻っていった。
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