黒い雲

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それから俺は1週間学校を休み、兄貴と色々な手続きに追われた。 だいたいの事は父の秘書が率先してやってくれた。 だが、経験だから…と俺と兄貴は手続きをしていた。 兄貴は父の跡継ぎになるため、大学に通っていた。そのまま通いながら会社に行くというハードな選択をした。 会社の近くに秘書が住んでいるらしく、そっちに引っ越すと言い出した。 『…俺、高校に通いたい…』 「…ぅん。高校の近くに引っ越すか?…この家は残すから、好きにしていいけど…辛くないか?」 『…じゃぁ近くに引っ越すかな…学費免除だから、通いたいし…』 「…わかった。じゃぁ近々秘書の田中さんと3人で部屋探そうな」 『…うん』
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