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ぅん…雨が怖いのを気にしてるね。でもね、佑…君が大切なものをなくした、雨の日に、嬉しい約束をしよ?…じゃなきゃ、雨の日に言った意味がなくなっちゃうんだ…。
『…ねぇ、佑。』
「な‥に?」
『僕は…佑と一緒に住みたいんだ…。ダメならダメで…いいよ…?』
「やだ。離れたくない。一緒に住もう?…陸、俺と…一緒に…住んでほしい…。」
もっと求めて?僕は佑が、佑のすべてがほしいから…。その為なら何でもあげる。
「陸が、陸だけが必要なんだ…だから、ずっとそばにいてほしんだ…。」
…やっと聞けた。
『…ぅん…僕も、佑だけが必要なんだ。これから先も、雨が降ればそばにいるよ。離れないよ?ずっと…』
そう言って、僕から佑にキスをした。触れるだけのキスを。
『…明日、お母さんに2人で報告しよ?』
「あぁ。」
『‥佑‥』
「なに?」
『約束して?』
「なにを?」
『ずっとそばにいてほしいんだ。晴れも、曇りも、もちろん雨の日も。僕には、佑が必要なんだ。だから、離れないで?』
「‥あぁ。俺も陸が必要だから‥ずっと、そばにいるよ。約束。」
佑は笑顔に、少しだけ涙を流して、僕がしたキスより深いキスをした。僕の存在を求めるように。
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