さぁ朝だ、目覚めよう

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「そう、美羽子は私に嘘ついてたの!もう超最悪!」 空が、高い。 空気は乾燥していて、秋の訪れを感じさせる。 「ちょっと慎二、聞いてんの?」 「……ん?何が?」 俺は興味の無さそうな顔でクラスメイトの大場純子(オオバジュンコ)の方を向いた。 「あ、やっぱり聞いてなかったでしょ。窓の外ばっか見てるし!」 「聞いてたよ。美羽子……だっけ?が、宿題の範囲をお前に嘘吐いたと。で、お前は授業で恥かいた」 「そうそう、ホント最悪!」 「そんなのちゃんと自分で宿題の範囲覚えてなかったお前が悪いんだろ?」 俺はシッシッと手を振り純子を追い払った。 「じゃ、俺寝るから」 「……寝るって。もう下校時刻だけど」 教室を見回すともう数人の生徒しか残っていない。 皆、帰るか部活に行くかしたんだろう。 ……部活、ね。 昔はやってた。 昔って言っても何ヵ月か前。
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