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・童話世界の魔法の法則は童話ごとに異なる
『狐と葡萄』
(優位) 火>氷>風>土>雷>水>火 (劣位)
(優位) 光>闇>光 (劣位)
(8属性)
『瓜子姫と天邪鬼』
陰陽五行(木火土金水)
(5元素/相生相剋)
連動者(異世界人)にはこれらの法則は当てはまらない。特に刻子たちの世界には魔法自体が存在しない為かなり自由がきく。従うべき魔法法則は持っていないが、自分が一つの魔法法則に従っていると「思いこむ」ことで異世界にその法則を持ちこめる。
元々魔法を持たない刻子たちにとって法則を組み立てることはとても重要で、乱雑な知識のまま魔法を行使することは不可能なことだった。それは予備知識のない小学生を数字や記号の海に放り出して数学公式導き出させようとする様なもの。
なぜなら魔法を持たない連動者の使う魔法は「想像力」で行使するものだから。
呪文・呪具・儀式などは、刻子たちが「自分は起こる筈のない事象を起こす力を持つ」と信じるための手助け。「この道具さえあれば俺でも魔法が使える」と考えることで「魔法が存在しない・有り得ない」という元の世界の常識から逃れている。
もちろん想像は現実や常識の前では弱く、童話世界が元々持つ魔法法則に従う方が負担は少ないことがある。それが出来るのが連動者の強みだが、やはり自分の法則を持っている方が魔法は扱いやすい。何より異世界に行くたびその世界の法則を覚えるのは面倒だった。
全てを考慮して、斎は刻子たちに一つの魔法法則を提案した。
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