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今日はバッチリ5時半におきた。
7時には家を出なければならない晴奈にとって、この時間に起きなければ用意が間に合わない。
『入学式最悪だったから今日はばっちりキメてくもんね~!!』
コテをあたためている間に化粧をする。
チャララ~
こんな時間に誰だろう…。ピッ。
『晴奈?ごめん別れて』
晴奈ね今付き合っている…ことになっている彼氏からだった。
朝からうるさいなぁ
『いいよ~じゃあね!』
まったくと言っていいほど恋愛感情がなかったため、晴奈は泣きもせず全然余裕だった。
“愛してるよ”
晴奈はただ、その言葉がほしかっただけ。
言ってくれるなら相手は誰だってよかった。
誰かが晴奈を必要としてくれている、
それが常に晴奈の心の支えだった。
それに、なんとなく、「彼氏がいないことか恥ずかしいこお」なんて考えがあったかもしれない。
またすぐに化粧に戻る。
コテが温まったのを確認して慎重に巻いていた。
チャララ~
『おまえって最低だな』
はぁ…
『ごめんね』
そんだけ打って送った。これ以上メールはこなかった。
このとくら、彼は晴奈にとっとの“元カレ”になった。
チャララ~
『おはよ~☆支度できた?』
優衣だ。
『できたぁ~いまからでるね!』
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