第1章・新しい私

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今日はバッチリ5時半におきた。 7時には家を出なければならない晴奈にとって、この時間に起きなければ用意が間に合わない。 『入学式最悪だったから今日はばっちりキメてくもんね~!!』 コテをあたためている間に化粧をする。 チャララ~ こんな時間に誰だろう…。ピッ。 『晴奈?ごめん別れて』 晴奈ね今付き合っている…ことになっている彼氏からだった。 朝からうるさいなぁ 『いいよ~じゃあね!』 まったくと言っていいほど恋愛感情がなかったため、晴奈は泣きもせず全然余裕だった。 “愛してるよ” 晴奈はただ、その言葉がほしかっただけ。 言ってくれるなら相手は誰だってよかった。 誰かが晴奈を必要としてくれている、 それが常に晴奈の心の支えだった。 それに、なんとなく、「彼氏がいないことか恥ずかしいこお」なんて考えがあったかもしれない。 またすぐに化粧に戻る。 コテが温まったのを確認して慎重に巻いていた。 チャララ~ 『おまえって最低だな』 はぁ… 『ごめんね』 そんだけ打って送った。これ以上メールはこなかった。 このとくら、彼は晴奈にとっとの“元カレ”になった。 チャララ~ 『おはよ~☆支度できた?』 優衣だ。 『できたぁ~いまからでるね!』
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