第1章・新しい私

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「晴奈おはよ!!」 「おはよ~!」 駅に着くと、昨日より少しスカートが短くなった優衣が待っていた。 「晴奈ぁ、今日キメちゃってどうしたの?」 なんだかテンションの高い優衣。 「別れたからっ。次の男のためにね!!」 晴奈は電車の中で鏡を見ながら返事をした。 「ふ~ん」 優衣はあんまり興味なさせうだ。 でもアレコレ聞かれるのはイヤなのでよかった、と晴奈は思った。 学校に着くと理恵がいた。 理恵と一緒に3階に行き、それぞれ教室に入った。 「晴奈っ、おはよ!」 教室に入って途端、話しかけてきたのは由香だった。 「おはよ!!」 「昨日寝ちゃったの?」 …あ~。シカトしちゃったんだ… 「うん。ごめんね!」 「いいよ~♪ってかさああの子と友達になったんだ!!」 そう言って由香がひとりの女の子を指差した。 その子は昨日目立つ茶色い髪にぽけ~っとした優しそうな女の子の幸子だった。 さっそく晴奈も話しかけて、それからはずっと3人で一緒だった。
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