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幸子は地元を大事人する子であまり学校以外で遊ばなかった。
でも由香とは休みの日はほとんど遊んでいた。
チャララ~
2人で遊んでいると由香の携帯がなった。
「あっ陽ちゃんのところに行かなきゃぁ」
陽ちゃんとは由香の彼氏で、
由香はとにかく彼氏にぞっこん!
だから遊んでいても、こんなふうに帰る事がよくあった。
晴奈も彼氏ができるとこんなふうのキャラだから全然イヤじゃなかったし、きっと相性は抜群だったはず…。
「あっいいよ!晴奈帰るわ~」
「ごめんね~今度なんかおごる~」
「うん!よろしく~!!」
どうせおごられることはないと確信しつつも、返事をして2人の別々のホームに向かった。
「彼氏ほし~」
「彼氏ほし~」
学校に行けば、幸子と晴奈が2人椅子にダラッと座り、
唱えごとのように1日に何度も何度も唱えていた。
「由香はいいね~。1年も一緒なのにラブラブで!」
幸子がうらやましそうに携帯を片手に彼氏とメールする由香をみつめる。
「秘訣は!?」
横から晴奈が入る。
なかなか彼氏と続かない晴奈にとって、ぜひとも聞きたい質問だ。
「え~…やっぱり“夜の営み”かな!!」
由香がニヤッと笑いながら晴奈たちに微笑みかける。
「“夜の営み”って~!!おばさんみたい~」
幸子はケラケラと笑っている。
「由香きしょ~い!!」
晴奈は思わず吹き出した。
「は~!?せっかく教えてあげたのにぃ~!」
そう言いながらも自分で笑ってる由香。
「そんなギャグセンスある?」
由香に晴奈と幸子はいつも笑わせられていた。
第1章終わり
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