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ひとりは少しぼけ~っとしているけど優しい感じ。
もうひとりは髪が長く、机に鏡をセットして化粧を直している。
とても可愛いらしい顔の女の子だった。
これが幸子と由香との出逢い。
しばらくすると担任の先生がきて私たちを廊下に“あいうえお順”に並ばせた。
体育館に行き、入学式が始まり退屈な校長の話…。
いつもより早起きした晴奈はその間に寝ようと目をつぶった。
「ねぇっ。名前なんていうの?」
ひとり違う世界へといっている晴奈き誰かが話しかけてきた。
目を開けると横に並んだ列の2つ隣の子が晴奈に話しかけている。
そのこ子はさっきクラスで鏡にむかって化粧を直していた由香だった。
「晴奈だょ!!そっちは?」
「由香!!さっき教室で仲良くしたいなぁ~って思ってたんだけど、ずっと外見てるから話しかけにくくて…」
「あ~ごめん!!何も考えてなかったんだけどさ」
「そ~なんだ~!」
入学式が終わり、教室に戻ってくるころには晴は由香と仲良くなっていた。
帰り際に由香と携帯の赤外線機能でメアドを交換して、
「また明日ね~!」
と言って晴奈は先に教室をでた。
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