プロローグ

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改めて、考える。 すべては、いつから始まっていたのだろう、と。 きっかけは、どこにあったのだろうか、と。 それは、1年前だろうか。 或いは、3年前か。 もしかしたら、時間は関係ないのかもしれない。 こうなることは、何もかもが決まっていたことだった。 予定調和だった。 そう考えることは難しいことではない。 1年前のあの日、ある3人は出会った。 それより2年も前に、その3人とそれぞれ同じ血を流す3人が、出会っていたことなど知らずに。 事実は小説より奇だとよく言われるが、まさに奇としか例えようがない、運命的出会いだった。 その出会いが運命だとしたら、その後もまた、運命だったのだろう。 間もなくして、3人と3人は必然的に結びつき、6人となる。
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