日曜日

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「皆様。本日はこのような晴れの舞台にお集まりいただきまして誠にありがとうございます。これから…」 葵「………;」 一応席に着いたものの 落ち着かない葵はずっと緊張していた 兄「…苛々すっから堂々としてなさい葵」 ……兄ちゃんは場所が場所なだけに言葉が丁寧で不安になるし 周りを見ても知らない人だらけ 慣れてるわけないんやから緊張するやんか! もー! 手汗かいてきたしもー帰りたい帰りたい帰りたい帰りたい帰りたい帰りたい帰りたい帰りたい…(。´Д⊂) 葵「兄ちゃん…何で俺此処におるんかな?」 兄「俺がラチったからや」 くそったれ!!← 完璧にお前のせいやろ!! ムリムリムリムリムリムリムリムリ!!周りの上品な雰囲気に庶民の俺の心がハートブレイク寸前やわ!! 兄「情けない顔すんな。ほらっ来るぞ」 「皆様お待たせしました!それでは新郎新婦の入場です!」 扉が開くと絵に書いたように真っ白で綺麗な花嫁さんが見えた 言葉が出なくて ずっと見とれていた 兄「どうだ?綺麗だろ?」 いつものいたずらっ子みたいな表情ではなく 純粋に二人の幸せを願っている目だった 葵「……そうやね。」 この一言を絞り出すのがいっぱいいっぱいだった ただ…なんだか胸の辺りが暖かくなっていった気もした
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