579人が本棚に入れています
本棚に追加
---*---
ピピピ…
トゥルルルル…トゥルルルル…
「あ、巧くん?
あの…部活おわったらさ、佐藤くん………うん、そう、翔くん。
翔くんにさ、屋上来てって言っておいてくれるかな?
え~ちがうょ~♪水穂じゃないょー。友達がねー…」
電話ごしなのにえへへっと照れて空いた左手をパタパタしている
「うん…うん。じゃあまたあとでねっ♪
いっせーのーせっ♪」
ピッ…
「え、何、今の掛け声…」
梓は椅子に体育座りをしている。手鏡を見ながら眉毛を弄っていた手は止まり、その目が水穂にいく。
「え、だって、切るの名残惜しくなっちゃてお互いに電話切れないから…」
「へぇ…っ…」
梓はまた眉毛を弄りだしはじめた。
最初のコメントを投稿しよう!