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「梓、今日放課後、部活あるから、梓の告白の結果、明日聞いてもいい?」
「ぉー、いいょいいょ。
吹部、あともう少しでアンサンブルコンテストだもんね
暁音のカッコいい姿、今年も拝ませてもらうね」
冗談っぽく、梓は手を合わせて軽い礼拝を繰り返した。
「ぇ…いや、恥ずかしいょ…?
あ、あと今日、牧原(マキハラ)先輩と帰る。アンサンブルで話あるから」
「りょーかい」
梓はビシッ…っと手を上げた
そして、回りを見渡した。
「じゃあ、残るのは水穂と、菜緒か
2人ともっ…もし、もしだょ?99%ぐらいあり得ないけど、フラれたら慰めてねっ」
「はーいっ♪」
「うん…」
菜緒のぬいぐるみのうさぎの目は瑠璃色。
その瑠璃色の目は、未来をみていた。
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