PROLOGUE

1/2
前へ
/117ページ
次へ

PROLOGUE

俺の通う学校には“お嬢様”が居る。 いや、マンモス校である晴嶺学園には名家のお嬢様など沢山いるのだが、別次元のお嬢様が居るのだ。 名前は『野々宮春菜(ののみやはるな)』、世界有数の名家である野々宮家の長女である彼女は一言で言うなら完全無欠。 歩けば誰もが振り向く美貌に容姿、腰まである栗色の髪、そして品行方正で誰にも明るく接する性格。 入学当初にして生徒会長に就任した彼女は絶対の支持と人気を誇り、晴嶺学園のアイドルに君臨している。 しかし完全無欠と言っても誰もが彼女の事を好きになるわけではないのだ。 3000人以上いる学園、彼女を良く想わない人間が少なからず出てくる。 実際に彼女は襲う輩は居たのだが、不思議と本人の気づかない内に“片付けられ”ているのだ。 そして晴嶺学園には都市伝説ならぬ学園伝説が一つあるのだ。 歴代生徒会長を陰ながら守る番人がいると、生徒会長ですら番人の正体を知らず。 さらには学園長ですら認知していない、学園の生徒達はその番人を『陰の番人(シャドウガーディアン)』と呼ぶのだけども… 俺、神御沢 真吾(かなみざわしんご)が56代目の陰の番人なのですっ
/117ページ

最初のコメントを投稿しよう!

163人が本棚に入れています
本棚に追加