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生徒数3000人を超えるマンモス校である晴嶺学園に入学して早一年。
俺、神御沢 真吾は無事に二年生に進級する事ができた。
まぁ普通に通っていれば進級なんざ簡単にとは行かないが出来る。
だがしかし、一年経ったとはいえ、いつもながらこの生徒数にはビックリもんだわ。
まだ校門をくぐり、校舎へと歩くのだが周りは人、人、人だらけ。
面積は…知らんがとてつもなく大きく、校舎だけではなく生徒全員の寮と、ショッピングモールまであるこの学園。
入学説明会の時は度肝を抜かされたね…代わりにとんでもないモノを渡されたが。
そうこうして俺が校舎へと足を進めていると、人混みの中である一点だけスペースがある。
「生徒会長ぉーー」
「え?あの人が?凄い綺麗…」
生徒達の声を聞いてスペースを作っている人物を確信する。
ま、生徒会長と言ってる時点で分かってるんだがね。
「野々宮生徒会長、おはようございます」
「あら、進藤副会長。おはようございます」
そう、我が学園の生徒会長にして、世界有数の名家の長女である野々宮 春菜。
完全無欠を言うなら彼女しかないほどの人物、そして俺が番人である所以である彼女。
一般的普通な学生である俺には関係ないし、さっさと校舎へと行こうとするのだが。
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